第3回.Image Effectを使う
●はじめに
今回はイメージエフェクトについて解説します。
●イメージエフェクト(ImageEffect)とは?
一言でいえば「画面全体に掛かる効果」のことです。ポストプロセス(PostProcess)と呼ばれることも多いです。
アニメでは撮影、映画ではコンポジットなどと呼ばれているものです。
●ImageEffectのShader
ImageEffectといっても、内部的にはImageEffect用Materialが設定されたポリゴンを画面全体レンダリングしているだけです。
ImageEffect用MaterialにはImageEffect用のShaderが設定されています。したがって
- オブジェクトをレンダリングするためのShader
- ImageEffect用のShader
の2種類のShaderがあることになります。
●ImageEffectの用途
- フェードインフェードアウト
- 画面全体の色調整、明るさ調整(カラコレ、カラーグレーディング)
- 被写界深度、モーションブラー、ブルーム、ヴィネッティング、色収差、フィルムグレインなどのカメラシミュレーション
- SSAO(ScreenSpaceAmbientOcculusion),SSR(ScreenSpaceReflection),SSSS(ScreenSpaceSubsurfaceScattering)などの画面空間上でのライティング
- エッジ検出などのイラスト超レンダリング
など、様々なものがあります。
●ImageEffectを使ってみる
とりあえず使ってみましょう。
- シーン上のMain Cameraを選択します
- InspectorウィンドウのAdd Componentをクリックして、Image Effects->Color Adjustments->Sepia Toneを選択します
- 3DウィンドウをGameビューに変更するとセピア表示になっていることを確認できます
(Image Effectsが見つからない場合、メニューのAssets->Import Package->Effectsでパッケージをインポートします)
おわりに
今回はImageEffectの使い方を説明しました。