液タブを安く(2万ちょい)簡単に作る方法
はじめに
Unityとは全然関係ありませんが(ペンタブのVR化とかはやったけど)、1週間くらい前
togetter.com
が話題になりましたね。私は空気が読めない男なので、冗談を真に受けてリアルに作ってみました。
用意するもの
時間
スムーズにいけば90分、普通なら3時間くらい?
普通のPC
パーツ(店にもよるが、全部で2万2千円くらい)
- Intuos Draw Sサイズ(読み取り範囲が151.2mm,94.5mmに限りなく近ければ他のものでもよい)
- IGZO 7インチパネル SHARP 7インチ高精細IGZO−LCDパネル 接続モジュールセット(ラズベリーパネル接続キット): ディスプレイ関連 秋月電子通商 電子部品 ネット通販
- iPad mini用ガラスフィルム(0.3mm)
- iPad mini用アンチグレアフィルム(いらないかも)
- 両面テープで張り付けられそうなゴム足
ケーブル類
- HDMIケーブル
- microUSBケーブル(パネル電源用)
手順2(IntuosDrawのインストール、設定)
手順3(位置合わせ)
- ペンの先を見ながら、パネルを物理的に少しずつ動かして位置を合わせる。デスクトップ画面のマウスカーソルと、主に使用するイラストソフトの両方を確認した方がよい(TabletPC設定の方がよさそう?)
- 位置を合わせたらセロテープでズレないように仮止めする。
手順4(固定)
手順5(フィルムを張る)
- このままだとペンで触れた部分の液晶が歪んで黒くなってしまうので、固いフィルムを挟んで圧力を分散させる。
- ガラスフィルムを張り、その上にアンチグレアフィルムを張る。
- ガラスフィルムをそのまま貼ると、粘着力のせいか液晶が全体的にグニョグニョになってしまうので、粘着面が上になるようにパネル上に置く。
- ガラスフィルムをホットボンドで固定。このままでも使えるが、粘着面が上になっているので、少しべたつく。
- ガラスフィルムの上にアンチグレアフィルムを張る。今度は正しい向きで貼ることが出来るが、伸ばして貼るとやはり粘着力のせいか部分的に歪みが発生する場合があるので、何度か張り直す必要があるかも。
- アンチグレアフィルムを張ると液晶の見栄えが落ちるが、ペンの滑りはよくなる。
- 結局後でグレアフィルムとりました。やはり液晶の質が著しく落ちてしまうので。粘着面は手が滑らないだけで、ペンは普通に使えます。(同じガラスフィルムを2枚貼り合わせるのが良いかも)
手順6(仕上げ)
- 基盤に直接手が触れないように、セロハンテープか何かを貼っておく。やる気のある人はケースを作るとか。
- HDMIとmicroUSBは延長ケーブルなどを使って基盤から遠ざけると、抜き差しするとき楽になりそう。
メモ
まとめ
こたつでお絵描き(こたつトップ)に憧れているのですが、いかんせんCintiq24HDはでか過ぎてこたつをこれだけで占領してしまいそう。そこで小さい液タブが欲しかったのですが、Cintiq13はお遊びで買うには高すぎる。
自作液タブは(Cintiq DIYとかいうらしい)結構前からいろんな方がやられてるのですが、大型なものはパネル回り(危険なインバーター、電磁波や熱対策)が面倒そうで手を出すことはありませんでした。しかし去年の暮れあたりに、手軽に使えるIGZOパネルが発売され、今は簡単に手に入るようになってきたので、作ろうかと(一番上のツイートは、パネルが出た当初の「このパネルあれば簡単に液タブ作れるのでは?」という疑問を思い出したきっかけになりました)
手先がそれほど器用な方ではない私ですが、フレキケーブルの接続に少し手間取ったのを除けばそれほど苦労することなく製作できました。電子工作とかも全然やったことがないので、基盤のショート対策や熱対策など全然考慮していませんが、まぁそれほど危険なことにはならないと思います(電源もUSBからとれるレベルですし)
液タブに興味のある方は、簡単なのでぜひ作ってみてください。ちゃんとしたケースに入ってるのとか綺麗なのが見たいです。